Aprilのダイエット日記

50歳を過ぎてから体重が全然落ちないどころか増えていく一方で頑張って痩せてキレイ!を目指す女性企業家の日記

糖質燃焼型から脂質燃焼型のカラダへ(後編)

前編では、糖質燃焼型のカラダから、脂質燃焼型のカラダに変えていく必要性やローカロリー・ローファットが必ずしも良いわけではないこと(むしろカラダに悪いこと)などをお話しました。

私達のカラダは「何を食べたか」という情報で作られています。特に私も若い頃はお腹が空いたら、それを満たすものなら何でも良い、という感じで食べていた時期もありましたが、カラダを化学工場に例えると、食べ物は単なるエネルギー源ではなく、原材料、カラダの各構成を作るための「情報」ということになります。「あなたはあなたの食べたモノで出来ている」 とは本当にその通りですね。この情報を勝手に減らしてしまうと、生きるために必要な化学反応が起こせなくなり、不具合が生じるということです。

そして良い脂質を摂ることは、ほとんどの病気の原因となる「慢性炎症」を防ぐことになるのだそうです。炎症の原因はタバコや排気ガス放射線などもありますが、一番は食べ物なので、炭水化物をたくさん摂り過ぎたり、加工食品や遺伝子組み換え食品を摂ることによって引き起こされます。しかし細胞の新陳代謝の時に、悪い脂質を断って良い脂質を摂っていれば、それを原料にして細胞や細胞膜を作りかえ、1年間で95%はきれいなカラダに生まれ変わる、というわけです。

さて、日本では心臓病やガンで亡くなる人が増え続けているのですが、逆に欧米、アメリカでは年々減っているという事実を知っていますか?さらに、日本では年々うつ病アルツハイマー病にかかる人も増えていますが、これらも食事が原因だという研究発表が多く出ているらしいです。そして、その食事で影響をもっとも受けるのが「細胞膜」です。悪い脂質で作られた細胞膜は鉄板のように硬くなるため、細胞内にたまった毒素も放出できず、空気も栄養素も通さない状態となります。いわゆる細胞のゴミ屋敷状態となるそうです。例えばガン細胞は低酸素状態で増殖するため、ガンにとっては天国のようなカラダってわけですね(笑)。

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ココナッツオイルは飽和脂肪酸で熱に強い!

ここからDr.ジョーンズ流に言うと良い脂質を「良いアブラ」という表現にしてみますが、「良いアブラ」を原料にして作られた「良い細胞膜」は、シャボン玉の膜のように弾力性に富んでおり、酸素や栄養素をスムーズに細胞内に取り込み、いらなくなった老廃物を外に出して細胞の働きを助ける、とのことです。そして、「良いアブラ」に分類される「多価不飽和脂肪酸」は、体内で酸素を引き付けるマグネットのような役割を果たすので、酸素がたくさん集まり、ガンが発症しにくい環境をつくるのだそうです。

では「良いアブラ」とは、一体どんなものでしょう?

アブラには「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」という大きく2種類あります。

飽和脂肪酸」は、常温で固形になるアブラで、バターやラード、肉の脂身などの動物性のアブラです。「不飽和脂肪酸」はその中でさらに2種類に分かれ、「一価不飽和脂肪酸」(オメガ9)と「多価不飽和脂肪酸」(オメガ6・オメガ3)に分かれます。

それらのうち、「多価不飽和脂肪酸」だけは人間の体内でつくることができないので、食べ物から摂取する必要があり、そのために「必須脂肪酸」と呼ばれています。

そして特に大切なのは、この体の中でつくることができない、オメガ6とオメガ3です。この「多価不飽和脂肪酸」のオメガ6とオメガ3は、別名で酸素マグネットと呼ばれるほど、酸素を強力に引き寄せる力があり、オメガ6とオメガ3でつくられた細胞膜や細胞は、体内で酸素を多く引き付けるので、細胞は酸素が豊かになって元気になります。

また脳の構成要素の14%がオメガ3、10%はオメガ6でできているので、この2つの脂肪酸は必須のアブラとなりますが、ではこの2つをたくさん摂ればよいかというと、オメガ6とオメガ3は体内で全く逆に働きをするので、どちらか一方が多くなってしまうと体のバランスが崩れてしまうそうです。理想の割合は、オメガ6:オメガ3=4:1といわれています。

ただしふつうに食事を摂ると、極端にオメガ6に偏ってしまいがちです。オメガ6に偏った食事は、アレルギーを促進したり、血栓を作ったり、体内に炎症が起きたりしますので、1つに偏らず、オメガ6を控えめにして、オメガ3を積極的に摂るようなバランスを心がけましょう。

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オリーブオイルは良いアブラの例(但しオメガ9)

良いアブラを見分けるには、1つ目に、なるべく加工工程が少ないもの、例えばオリーブオイルなども果実をそのまま搾って加熱処理などをしていない、バージンオリーブオイル、その中でも高品質なエキストラバージンオリーブオイルを選ぶこと、2つ目に遺伝子組み換えではないものを選ぶこと、3つ目にバターやラードなどの動物性のアブラの場合は、穀物のエサを食べていないグラスフェッドの動物から作られたもの、または自然放牧を行っている生産元を選ぶと良いでしょう。

オメガ6のアブラは、コーン油、紅花油、ごま油、大豆油、綿実油などは既に摂りすぎの状態になっている場合が多いので、すすんで摂る必要はなく、むしろ不足しがちなオメガ3を補うために、魚の油、海女仁(アマニ)油、えごま油を積極的に摂りましょう

では、悪いアブラとは一体何か? トランス脂肪酸です。これは不飽和脂肪酸の1種に分類される、非常に毒性の強いアブラで、ほとんどが加工や加熱など人工的に手を加えたときに生じます。代表的な例が、液体アブラに水素を添加して硬化させ、固形にしたモノ、マーガリンです。マーガリンがいかにカラダに良くないか、以前よりはだいぶ浸透してきたように思いますが、バターとマーガリンの違いをよく分からずに摂っている人もいるようです。

しかし、知らない間に摂っているケースでもっと怖いのは、不飽和脂肪酸は、常温で液体のアブラが変化したものですので、つまり、植物油などを高温で揚げたり、炒めたりすると、トランス脂肪酸が発生してしまうということです。ちなみにトランス脂肪酸の有害な成分が体内で半分に減るのに120日、全て無くなるのに240日、8ヶ月もかかってしまいます!!揚げ物や炒め物は日常的な食事の中に入り込んでいますから、これらを避けようとすると外食は出来なくなってしまいますね。少なくとも、外で食事をする特に揚げ物は避けた方が良さそうですね。

さて、これらの情報を踏まえて、では、具体的にどんなものを積極的に摂れば良いのか、もしくは避ければ良いのか、長くなりましたので、続編でお伝えしようと思います。